コチラの記事の情報は古くなっています。
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新たに発売されているELEGOO MARS PROは、旧機種ELEGOO MARSと比べてどのように変わっているのでしょうか?
それぞれ2機種を比較しながら、違いを解説していきます。
比較表
まずは、基本スペックの比較表を作成したのでご覧ください。
機種名 | ELEGOO MARS | ELEGOO MARS PRO |
---|---|---|
最大造形 サイズ (奥行)mm × (幅)mm × (高さ)mm | 115mm × 65mm × 150mm | 115mm × 65mm × 150mm |
XY解像度 | 0.047mm | 0.047mm |
積層ピッチ | 0.01~0.20mm | 0.01~0.20mm |
Z軸精度 | 0.00125mm | 0.00125mm |
データ 転送方法 | USB | USB |
本体サイズ (奥行)mm × (幅)mm × (高さ)mm | 200mm × 200mm × 410mm | 200mm × 200mm × 410mm |
本体重量 | 約5.0kg | 約7.5kg |
実売価格 (記事執筆時) ※現在の価格はリンク先をご参考ください。 | 販売終了 | 約26,000円 |
この比較表だけでは重くなった上、価格が上がっただけですね。笑
基本スペックに変わりはありませんが、ちゃんと改善点はたくさんあるのでそこを見ていきましょう。
ELEGOO MARSからの改善点
UVライトの均一化と強化
旧タイプのUVライトでは、わずかではありますが、ライトの中心から離れるほど照射が弱くなってしまうことがあったようです。
しかし、ELEGOO MARS PROでは新しくマトリックス方式のUVライトを採用。中心から離れた場所でも均一に照射することができ、造形の精度が向上しています。
さらに、旧タイプのUVライトより短い時間で硬化させることができるため、造形時間を最大で25%短くできるようです。
Z軸のレールの安定性向上
プラットフォームを上下に移動させるレールが改善されており、安定性が増しています。動きのブレが少なくなることで精度が大幅に上がっています。
レジン臭の削減
光造形3Dプリンターを使用する場合の欠点として、レジン臭の問題があります。
ELEGOO MARS PROでは、活性炭フィルターを採用することによって、レジンの刺激的な臭いをある程度抑えてくれるようです。
プラットフォームの改善
光造形方式で出力の経験がある方ならわかると思いますが、出力するモデルの形状によっては、造形中にプラットフォームから造形物がはがれて、失敗してしまう場合があります。
ELEGOO MARS PROのプラットフォームは表面に特別な加工がされており、造形物がはがれてしまうという失敗が起こりにくくなっています。
さらに、またプラットフォームを固定するネジが改良されており、安定性が向上しています。
USBポートにアクセスしやすく
旧機種ではUSBポートが後ろ側にあったため、後ろにスペースが必要であったり、USBメモリを差すときに後ろをのぞき込む必要があったりしました。
しかし、ELEGOO MARS PROのUSBポート位置は前面に変更されたため、USBメモリが差しやすくなった上、邪魔になりにくくなりました。
愛用者も多いELEGOO MARS PRO
人気の旧機種同様、ELEGOO MARS PROも愛用者が多く、評価も上々のようです。
個人的に、臭いが削減されている点は魅力的に感じました。
他の改善点も些細なように見えて確実に役に立ってくれるだろうというものばかりで、ELEGOO MARS PROは大変コスパの良い機種だと思います。
しかし、旧機種も根強い人気です。
どちらか選ぶ場合は、
安さを重視する方には、ELEGOO MARS
上記の改善点に差額を払える方には、ELEGOO MARS PRO
をそれぞれおすすめいたします。