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材料を熱で溶かして造形する熱融解(FDM)方式の3Dプリンターと比べて、なめらかで高精細な造形ができる光造形(SLA)3Dプリンター。
つい最近まで数十万円といった価格でしか手に入らなかった光造形3Dプリンターも、今では熱融解方式と同様に、数万円程度で買えるまでに価格がガクンと下がって来ており、購入を考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、個人向けの光造形3Dプリンターについて徹底的に調査し、人気の機種5種類を厳選。さらにそれらを徹底比較したので、ご購入の参考にしてもらえるとうれしいです。
目次
早速比較!!
機種名 | NOVA3D ELFIN2 | QIDI TECH Shadow 5.5S | Anycubic Photon Zero | ELEGOO MARS PRO | Creality LD-002R |
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最大造形 サイズ (奥行)mm × (幅)mm × (高さ)mm | 130mm × 70mm × 150mm | 115mm × 65mm × 150mm | 97mm × 54mm × 150mm | 115mm × 65mm × 150mm | 119mm × 65mm × 160mm |
XY解像度 | 0.047mm | 0.047mm | 0.1155mm | 0.047mm | 0.075mm |
積層ピッチ | 0.035 /0.05 /0.1mm | 0.01 ~0.20mm | 0.01 ~0.20mm | 0.01 ~0.20mm | 0.01 ~0.05mm |
Z軸精度 | 情報なし | 0.00125mm | 0.01mm | 0.00125mm | 情報なし |
プリント 速度 | 最大 30~40mm / h | 情報なし | 30mm / h | 最大 22.5mm / h | 情報なし |
データ 転送方法 | Wi-Fi USB 有線 | USB | USB | USB | USB |
本体サイズ (奥行)mm × (幅)mm × (高さ)mm | 270mm × 260mm × 420mm | 245mm × 230mm × 420mm | 180mm × 195mm × 367mm | 200mm × 200mm × 410mm | 221mm × 221mm × 403mm |
本体重量 | 約7kg | 約10kg | 約4.7kg | 約7.5kg | 約7kg |
実売価格 (記事更新時) ※現在の価格はリンク先をご参考ください。 | 約30,000円 | 約22,000円 | 約14,000円 | 約24,500円 | 約19,000円 |
と、比較表を作成しましたが、普段3Dプリンターに馴染みのない方には何のことかわからないと思います。とりあえずこの表からは、
- NOVA3D「ELFIN2」は、データ転送にWi-Fiが使えて楽そう。でもまあまあ高い
- Anycubic「Photon Zero」は、造形サイズが小さめで、造形物のクオリティが少しだけ低めかも。。でも安い。
- それ以外はスペックだけじゃよくわからん!
くらいのことを思っておけば大丈夫です。
ここからはユーザーのタイプ別にオススメの光造形3Dプリンターを紹介しつつ機能を深堀りしていきます。
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タイプ別おすすめ機種
初心者にもオススメ!ビデオマニュアル付属、QIDI TECH「Shadow 5.5 S」
- レジン臭の消臭機能付き
- セットアップの方法など、直感的なビデオマニュアルが付属している。
- スライサーソフト「CHITUBOX」使用可能
- カスタマーサービスの対応が良い
他機種と比べて価格が高い→ (2021/02/16追記) 記事執筆時から1万円以上の値下げでめちゃめちゃ安くなってます!!
そのフォルムとカラーリングから、「アイアンマン」と呼ばれることも多いこちらの「Shadow 5.5 S」。
付属しているビデオマニュアルを参考にすれば、印刷までスムーズに作業を進めることができます。
そして、万が一わからないことがあった場合は、返信のスピードと誠実な対応に定評があるQIDI TECHのカスタマーサポートに質問して解決することが可能です。
また、レジンの消臭機能が付いており、QIDI TECH社純正の低臭レジンを合わせて使用することで、レジン特有の嫌な臭いをほとんど感じることなく印刷作業を進めることができます。
様々な面で初心者に優しい光造形3Dプリンターとなっております。
大人気機種の後継機。定番のELEGOO MARS PRO
- 使用者が多く、造形物のクオリティは申し分なし
- 前機種のELEGOO MARSよりもパワーアップ!
- スライサーソフト「CHITUBOX」使用可能
- 前機種よりも価格が少し上がった
光造形3Dプリンターでは定番のELEGOO MARS PRO。発売されてからそれほど経っていませんが、多くのユーザーが愛用しています。
また、前機種のELEGOO MARSよりも、以下の点がパワーアップしています。
- ライトの出力がより均一になった上、短い時間で硬化できるように。
- Z軸のレールがより安定し、印刷精度が向上。
- 活性炭フィルターでレジン臭を大幅に削減。
- プラットフォームの改善で成功率が向上。
- USBポートがアクセスしやすい前面に変更。
スライサーソフトは使いやすさで人気の「CHITUBOX」に対応しており、印刷まであまり悩むことなく進めていくことができます。
新しい物好きにはコレ!最新機種、NOVA3D「ELFIN2」
- Wi-Fiでのデータ転送に対応している
- 他の機種より少しだけ大きい造形物を作成可能
- Zオフセットの調整不要
- 専用のスライサーを使う必要がある
- 発売されたばかりで情報が少ない
- 他の機種より価格が高め
2020年6月に販売開始したNOVA3Dの「ELFIN2」。今回紹介した3Dプリンターの中で一番新しいものになります。
一番の特徴は、こちらの「ELFIN2」のみWi-Fi経由でのデータ転送に対応しいる点で、煩わしいUSB経由でのデータのやり取りが不要になるということで、他機種に比べると大きな利点です。
しかし、マニュアルが分かり辛く、使用方法などの情報もまだあまり出回っていないため、もともと3Dプリンターに慣れている方や、パソコンや機械の操作に自信のある方にオススメとなります。